第三章−4
「「まあまあだね」」
「なら食うな」
人がせっかく作った料理に、しかも全部好物を作ってやったのにその言いぐさ。
取り上げようと手を伸ばすが、すかさず交わされる。
「お腹すいてたら大抵のものは食べれるから」
「そうそう。空腹は最高のスパイスだよ」
どうしてこいつらはいちいちムカツク事しか言えないのだろう?
「そんなに言うなら他の人に作ってもらえばいいじゃない」
そう言うが、那木と椎木は完全に無視する。
他の人には優しいくせに。
「にしても、貴方もお人好しよね」
「はい?」
聖の呟きに私は首をかしげた。
「自分を馬鹿にする人にこうしてわざわざご飯を作ってあげるんだから」
「それは・・まあ、そうだね」
「聖様、余計なこと言わないで」
「そうそう、華依璃の唯一の取り柄なんだから」
「それを利用する貴方達に言われたくはないですわ。それでなくとも貴方達ってば華依璃にお弁当まで
作ってもらっているのに」
聖の言うとおり、私はツインズのお弁当も作っていた。
といっても、毎日ではなく、何かの行事の時が殆どである。
って、まあ通常時でも3日に一回は作らされているが。
普通の人ならば頭が可笑しいんじゃないか?!と思うだろうが、どうも止めることが出来ない。
「幼稚園の時からですってね?」
「う、うん」
他の園児とは違って、私の場合は母のご飯を作る過程で自分のお弁当も作っていた。
勿論、他の園児は皆母や家政婦さんの手作りだった。
しかし、私の場合はは病気がちで、家政婦さんもそちらにかかりっきりであり、作る人がいなかったのだ。
最初はお店で買っていたが、毎日続けば手作りが恋しくなる。
そうして頑張って作り上げたお弁当はことのほか美味しかった。
先生にも褒められた。
そんなこんなで殆ど毎日自分でお弁当を作って持っていっていたのだが、そこで私は気付いた。
何時も私を馬鹿にする那木と椎木がお昼になると何時も何処かに行ってしまうことを。
そんな二人を見つけたのは、本当に偶然。お弁当を手に食べる場所を探している時だった。
何処かで買ってきたパンを食べる二人を見つけた。
最初はその日だけかと思ったが、気になって次のも探せば同じように隠れて買ったパンを食べる。
その次の日も、その次の日も。
それが10日ほど続いた時、私はそれを聞いた。
那木と椎木にはお弁当を作ってくれる人がいないのだと。
二人の家が大金持ちだという事は知っていたから、まさかと思った。
例え両親が仕事で居なくても家政婦さんがいるしと。
しかし、どうやらその家政婦さんはお弁当を作らず、ただパンを買うお金だけを毎日渡しているとの
話に私は二人を見る目が変わった。
あの性格の悪さはそのせいか?とも思った。
そんなある日の事だ。椎木の方が体調を崩して病気になった。
原因は栄養の偏り。当然だ。同じパンばかり食べているのだから。
しかし話を聞けば、どうやら朝も夜も同じ感じらしく、それでは病気にならない方がおかしい。
しかしそれから1週間して幼稚園に来た時も二人は変わらず同じパンを食べ続けていた。
それに私のおせっかい心が疼いたのだ。
前日に多めに作った料理を大きなタッパに詰め、それらを二人に押しつけた。
なんてことのない、おにぎりと野菜炒めと卵焼き、それにタコさんウィンナーというお弁当の定番のものだった。
当然二人は文句をつけこんなものは食べられないと騒いだが、そこは力にものを言わせて受取らせた。
その頃から既に武術を習っていたのが良かった。
帰り、二人が私に投げつけてきたのはすっかり空となったタッパ。
口元についたご飯粒が、二人が中身を全て平らげたという事を教えてくれた。
それからだ。
毎日のようにお弁当を作れと、人をからかう中で言うようになったのは。
「つまり、華依璃の料理で育ってきたのですね」
「「違う」」
「違うも何もそうではありませんか」
「違うって」
「ボク達を育ててきたのはボク達自身だもの」
「じゃあ、これからは華依璃のお弁当はいりませんね?」
「「そんな事は言ってない」」
つまり、だ。
私はどうやら二人を餌付けしてしまったらしい。
材料がないから無理といえば材料を持ってきてまで作らせる。
幼稚園の時よりはお金の融通が利くようになった事も理由だろう。
何が何でも作らせようとする。
「なのに、華依璃を馬鹿にしてると」
「「馬鹿になんてしてないよ」」
「そう、あれは全て親愛の情」
「コミュニケーション手技だよ」
「そんなコミュニケーションの取り方があってたまるかぁぁぁぁっ!!」
私の怒りの声に、那木と椎木は再び無視の態度を貫いた。
「那木君、椎木君、そんな態度をとり続けたら華依璃ちゃんがご飯を作ってくれなくなっちゃうよ?」
すると、二人が固まる。
人を馬鹿にはしてくるくせに、ご飯が食べられなくなるのは嫌らしい。
が、今までそれを盾にとってもからかうのを止めてくれなかったから何を言っても無駄だという事はわかりきっていた。
なのに
「それにあんまり華依璃ちゃんを馬鹿にしてたら、華依璃ちゃん学校が嫌になって止めちゃうかもしれないよ?
そうしたらもう二度とご飯を食べれなくなるよ?」
「「それはやだ」」
「なら、華依璃ちゃんをからかうのはやめようよ。華依璃ちゃん位だよ?こんなに馬鹿にされても
こうしてご飯を作ってくれるのは」
いや、貴方もそうだろう。
お人好しでは蒼麗に敵う者はいない。
「二人とも、分かった?」
無理無理。
今まで何度そう言ってもやめなかった二人なんだから今更言ったぐらいでは
「「分かった、やめる」」
「は?」
今、なんていった?
「「だから、馬鹿にしないって言ったんだよ」」
「別に、ご飯を作ってもらいたいからじゃないからね」
「っていうか、華依璃を馬鹿にするのに飽きてきたんだよ。反応も固定化してるしさ」
そう言うと、二人は再び料理を食べ始めた。
これには、私だけでなく蒼麗と聖も驚いていた。
今まで何度言ってもからかう事をやめなかった二人がやめる?
いやいや、これは此方を油断させる新たな戦法に違いない。
「ふ、ふんっ!!そんな事言ってダマされないからっ」
「本当だよ」
「もうやらない」
そう言う二人は一斉に私を見つめた。
その瞬間、私は悟った。二人は本心から言っているのだと。
長年一緒にいれば嫌でも分かる。
二人が嘘を言っているか本当のことを言っているかぐらい見分けるのは簡単だった。
しかし、それでも二人の発言が信じられない。
「「ごちそうさま」」
二人が同時に挨拶すると、その場でくつろぎ始めた。
しかし、何時もなら人の家でだらけるなと騒ぐ私は未だに固まったまま言葉が出ない。
「蒼麗、ぼくテレビがみたい」
「テレビつけて〜」
「え、あ、うん」
二人に請われるままにリモコンでテレビをつける蒼麗。
何時もなら咎める筈の聖は、私と同じで黙りこくっている。
そんな中、那木が口を開いた。
「華依璃」
「な、なに?」
「華依璃は知ってる?」
「だから何を」
「自分の容姿が、海璃姉様と瓜二つなことを」
その瞬間、足下が崩れていくのを感じた。
「・・・・・い、いったい何?突然」
「ぼく達も驚いたよ」
「本当に瓜二つなんだから」
「・・・・・そ、そんなに似てるの?」
そう言って驚いた。意識せずポロリと出たその言葉に。
すると、那木がポケットから一枚の写真を取り出す。
「昨日の夜に見せられたんだ。今まで一度も見たことがない海璃姉様の写真」
「これだけが、海璃姉様の容姿を知る唯一のもの」
そう言って那木がテーブルの上においた写真に、私はまるで吸い寄せられるようにのぞき込んだ。
見てはいけない――そう心の中で誰かが叫ぶ警告すらその力の前には役に立たない。
「・・本当にそっくり」
そこに写っていたのは、一人の美しい少女に寄り添う私にそっくりな女の子だった。
美しい少女の方は、那木と椎木の姉の瑠水だと那木達が教えてくれた。
「・・・・・・・」
まさにアンバランス。
いや、アンバランスすぎて逆にバランスがいいのかもしれない。
見事なまでに瑠水の引き立て役になっているその少女は、本当に醜かった。
ほっそりとした華奢な肢体の姉とは裏腹に、無駄な贅肉がつき標準よりも3周りも大きい体。
写真で見ても分かるゴワゴワの髪、鼻の辺りに散った濃い雀斑。
本当に・・本当に・・・・・醜かった。
そしてそれだけ、私は自分の容姿が醜いことを知った。
だって、この写真の子は私に瓜二つだから。
まるで、私自身がその写真に写り込んでいるような気さえする。
「っ?!」
急激に込み上げてくる恐怖、焦燥。そして何とも言えない複雑な感情に今すぐその場から
逃げ出したい気持ちに襲われる。
いや、それ以上に1秒もこの写真をこれ以上見ていたくない。
しかし、視線はしっかりとその写真を捕らえ、どう頑張っても写真から目をそらせない。
まるで不思議な力が目をそらせること許さないと言わんばかりに、私は写真を見続けた。
恐怖が私を包み込む。
「凄い」
ふと蒼麗が隣でポツリと呟いた。
確かに凄い。
これほどにアンバランスな姉妹は見たことがない。
何時も双子の姉妹と比べられている蒼麗でさえ、蒼花と同じ美貌を持っている。
ただ、纏うカリスマ性や華やかさ、清楚で神秘的な雰囲気や、内面から溢れ出る魅力、色香が妹に
比べて格段に劣るだけで。
「海璃さんって、凄く綺麗な人なのね」
え?
驚いて思わず蒼麗を見る。
それと共に、あれだけ外せなかった視線が写真から外れた。
蒼麗はまるで思いがけず大切なものを見つけた子供のようにはしゃいでいた。
「こんなに綺麗な人がいるんですね!!」
「そうね。写真にこれほど美しいオーラを刻み込めるなんて、滅多にいないわ」
「聖?」
聖も写真を見ながら言った。
「二人も気付いた?」
「うん、初めて見たときには驚いた」
那木達も私にそっくりな少女を綺麗だと言う。
何処が?
この少女の何処が綺麗?
こんなに醜いのに!!
それが私の正直な感想だった。
「きっと、凄く素敵な人だったんだね」
「ってか、お人好しだって話」
「お人好し過ぎてよくトラブルに巻き込まれてたんだって」
「瑠水姉様曰く、先輩とその許嫁のすれ違いの時にも下手に首を突っ込んで大騒動になったとか」
「え?ちょっ、まって。その先輩って」
「聖様の兄上の事だよ」
「って、まさかあの相手をボコボコ半殺し事件のですか?!」
「え?何それ」
蒼麗が質問すると、聖が半ば青ざめた顔で言う。
「実は、お兄様が中学3年の時にお姉様と大げんかしたの」
お姉様とは、銀河さんの許嫁の事だ。兄の許嫁を実の姉のように慕っている聖はまだ結婚していないと
いうのに、既にお姉様と呼んで慕っている。
「で、その時に横から出てきたお姉様に横恋慕する身の程知らずにお姉様が浚われてしまって・・・・」
しかし、丁度その現場に居合わせた一人の少女によってすぐに追跡が始まり、連れ込まれた先で強引に
ものにされかけた所を踏み込まれたという事だった。
丁度服を破かれた時であり、もう少し遅ければ既成事実を作られていたかもしれない。
聖は話だけしか聞いていないが、本当に危なかったらしい。
だが、その代償は大きかった。
「しかし、当然相手も逆上して、お姉様を守ろうとしたその少女を殴る蹴るという暴行を与えたそうですわ」
そうして何とか銀河の許嫁を取り返そうとしたが、少女は何が何でも離さなかったそうだ。
途中、その男の仲間達がかけつけ、銀河の許嫁を連れてその場から立ち去ろうとしたものの、
少女の必死な抵抗を受けてやむなく失敗。そうこうしているうちに、薬で体の自由を奪っていた許嫁は
自由を取り戻し、また居場所を突き止めた銀河とその仲間によって彼らは一人残らず捕縛された。
「そう、そのボコボコにされた少女が海璃姉様」
「全治半年だったって」
全身打撲に手足の骨は折られ、顔もかなり殴られたとか。
「そ、それで大丈夫だったの?!」
蒼麗の質問に、那木と椎木が頷いた。
「うん、なんか体の丈夫さだけが取り柄のような人らしくって」
「半年入院して元気に退院してきたって」
「けど、そこで起きた幽霊事件とかでまた首を突っ込んだらしくてさ」
「色々あったらしいよ」
どんだけトラブルメイカーなのか。
「凄く優しい方だったんですね」
「って、聞いてる。ぼく達が産まれる前に死んじゃってるから直接は知らないけど」
「けど、昨日そのお姉さんの容姿を知ったって・・今まで写真とか見なかったの?」
「見るも何も、今までそんなものがあるなんて知らなかったし」
「あったけど、これ一枚だったし」
「どういう事?」
すると、那木と椎木が互いに視線を交わした。
「どういうってねぇ?」
「海璃姉様の写真は確かにいくつか取ってあったんだけど、全部焼け焦げてるんだ。海璃姉様の部分だけ」
那木曰く、写真に写る海璃の姿だけまるで火でもあてたように焼けて溶けてしまい、その部分だけ
ぽっかりと穴が開いているとか。
元々あまり写真を撮られることが好きでなかった為、そう枚数はないが、
流石に何枚も写真を撮っていた赤ん坊の頃の写真も同じ事になっているらしい。
ビデオの映像も、海璃が写る部分だけは画像が乱れて殆ど分からないとか。
また音声も狂い、どんな声をしていたかさえ判断がし辛いという。
「で、残っていたのはこの一枚だけ」
「それも、瑠水姉様の夫の霧生兄が持っていたのだけね」
なるほど。
婚約者の写真を持っているのは、何も不思議なことではない。
つまり、たまたま持っていた婚約者の写真にその海璃が写っていたという事か。
「けど、なんでそんな風に?海璃さんの部分だけが溶けるなんて」
「分からない。けど、海璃姉様が居なくなって暫くして写真を見たときには既にそうなっていたって聞いた」
「でも、それって普通じゃないよね?」
「まあね。でも、そもそもこの場所自体が不可思議がまかり通る場所だからね」
「っていうか、ぼく達自身が普通じゃないでしょ?」
椎木の言葉に、蒼麗が頷く。
そう、私達自身が普通ではない。
「で、どう?この写真を見た感想は」
「何か思い出した?」
「え?」
それって・・どういう事?
呆然とする私を那木と椎木が暫く見つめる。
が、それでも私の様子が変わらないと、何処かホッとしたようなため息をついた。
「「そんなわけないよね」」
「??」
「あの人が煩いんだよ。海璃、海璃って」
「華依璃の事を海璃だと信じて疑わない」
「で、騒ぎを聞きつけた父様と姉様がとりなしたんだけど、どうにもこうにも止まらなくてね」
「そう、いくら海璃姉様はもういなんだと言っても全く聞き入れない」
「しかも悪いことに、華依璃の姿を見たメイドや守衛がその容姿を父様達に伝えちゃって」
「そ、それで・・どうしたの?」
「父様が華依璃を連れてこいって」
「んな?!」
「父様も華依璃が海璃姉様本人だとは思ってないよ。それに幾ら似ているからといっても、瓜二つだとは
思ってない。ただ、よく似た子なんだと思ってるぐらいだ」
「なら、なんで」
「言っただろう?あの人が煩いって」
「で、他人だって納得させるには本人を連れてこようという事になったんだ」
「ほ、本人ってね〜〜」
「仕方ないじゃん。納得しないんだし」
「あの人にも困ったもんだよ。華依璃が海姉様なわけないじゃん」
「そうそう。海璃姉様が生きてれば今頃18才になってるよ」
「それはそうですわね」
聖の納得に、私も頷いた。
私は先月12になったばかり。どう見たって18には見えない。
「で、何か思い出した?って聞いたのはどうして?」
「まあ、少しでも懸念を潰すためかな?」
「本人なら、少なからずその写真をみれば何らかのアクションは起こす筈。だけど、華依璃には
そんなそぶりはないし」
「ってか、元々が別人だから無理だろうし」
つまり、絶対に別人だと分かっているにも関わらず、それを確定させる為に持ってきたと。
「それと、見比べたかったっていうのかな」
「はい?」
「最初にその写真を見たとき、思わず錯覚したから。華依璃が海璃姉様じゃないかって」
「それぐらい、瓜二つだったからさ」
「「この驚きを華依璃にも味会わせようと思って」」
「待てやこら」
「華依璃ちゃん落ち着いてっ!!」
二人の胸ぐらをつかみかける私を蒼麗が必死に止める。
蒼麗、御願いだから一度そのツインズを殴らせて。
「って、あ!!分かった!那木君と椎木君が華依璃ちゃんをからわないって決めたのって、
お姉さんに似てるからじゃない?!」
「「それは違う」」
蒼麗の考えをばっさりと二人が切り捨てる。
「ぼく達にとって姉様は瑠水姉様だけ」
「海璃姉様なんて、知らない。話したこともなければ見たこともない」
「ってか、その人のせいでぼく達がどれほど迷惑を被ったか」
海璃が死んだせいで、母親はその身代わりを求め那木達が産まれた。
しかし、男ということだけで母親は二人を見捨てた。
「確かに、写真に残るぐらい凄くオーラの綺麗な人だよ?」
「でも、それだけじゃねぇ」
「ってか、そもそもその人が本当にぼく達の姉様かも分からないしね」
「どういう事?」
「だって、海璃姉様って家族の誰にも似てないもの。見てよ、瑠水姉様とのこの差!!姉様はこんなにも
綺麗で美しいのに、海璃姉様はどう?」
「そうだよ。ってか絶対に何処かからもらわれてきた子だよ」
「でなければこんなにも似てないわけがないよ。しかも、何をやらせてもダメだったって話だしね」
「二人ともっ!!」
「「だってたそうじゃないかっ!!」」
二人の叫びに、蒼麗が気圧される。
「ぼく達だって恨みたくないよっ!」
「でも、海璃姉様さえ死ななければボク達はこんな想いをしなくてすんだっ!!」
「那木・・・椎木」
「似てなきゃ良かったのに」
「そうだよ。そうすれば・・・・・・・」
その先は聞こえなかった。
「話はずれたけど、父様達が会いたがってるから、来てよ」
「出来れば、今すぐ」
「え、えっと」
「今すぐは無理だと思うよ。明日から台風だし」
「なら、台風が過ぎた後でいい」
「それぐらいなら、たぶん待てるから」
まるで捨てられた子犬のような二人の姿に、私は頷くしかなかった。
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